サバイバーストーリー:家族性膵がんにプラチナ系製剤とオラパリブ

サバイバーストーリー:家族性膵がんにプラチナ系製剤とオラパリブ
バタフライ効果と毎日を最大限に生きる~ 家族性膵癌家系からの早期発見、治癒への道 ~
著者 ヘレン・アヴラハム・カッツ
2021年9月23日
•診断後の遺伝子検査でBRCA2遺伝子変異陽性
•プラチナ系製剤を含むFOLFIRINOX、続いて化学放射線療法
•膵全摘術
•肺の再発
•PARP阻害剤を用いた臨床試験
私の名前はヘレン・アヴラハム・カッツです。私は58歳の妻で、3人の素晴らしい娘と2匹の愛らしい犬の母親ですが、それだけではありません。
2016年10月、私は膵頭部に切除不能腺癌(ステージIIA)があるという恐ろしい診断を受けました。私の母は10年以上前に膵臓がんで亡くなっていたので、私はこのひどい病気について私がこれまでに望んでいた以上のことを知っていました。また、母の兄も2014年に同じ病気で亡くなっていましたので、家族で膵臓がんに罹ったのは私が3人目でした。
編集注:バタフライ効果=1972年に気象学者のエドワード・ローレンツ氏がアメリカ科学振興協会で行った講演「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」に由来するのがバタフライ効果である。バタフライ効果とは、非常に小さな事象が因果関係の末に大きな結果につながるという考え方で、長期予測不能性を意味します。



















